肺がん イレッサ タルセバ

イレッサ、タルセバ、間質性肺炎

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イレッサ、タルセバ、間質性肺炎

 

このカテゴリーではイレッサとタルセバに関する医学的な詳細な情報を、できるだけわかりやすく噛み砕いて書こうと努めました。

 

誤解を避けるためには正確な情報提供をする必要があるので、難しい言葉もたくさん出てきます。

 

でも、それでも、医師ではない患者さんやその家族が直接論文を読んで勉強されるよりは理解しやすいようにと書いてみました。

 

 

イレッサもタルセバも、肺がん治療の歴史を大きく塗り替えることになった画期的な薬です。

 

肺がんステージ4と診断された人の平均余命は7〜8か月だったのに、これらの薬剤が効く人では18〜24か月へと大きく伸びることがわかりました。

 

しかも、効いている間は癌がかなり縮小し、病気を意識しない生活を送れることもわかってきました。

 

 

ですが、これらの薬、万能ではありません。

 

これまでに登場してきた様々な抗がん剤に対してと同様に、がん細胞はそれらの薬剤投与環境下でも生き延びる道を探し続けます。

 

そして、投与された薬剤で抑え込まれるのとは関係のない増殖メカニズムを獲得して再びすごい勢いで再燃するのです。

 

 

また、イレッサとタルセバに関して言えば、重篤な副作用が出現することが問題です。

 

間質性肺炎という、放置すれば致死的な疾患が発生します。

 

薬剤投与を中止してステロイドを大量投与すれば助かるケースが多いのですが、逆にこれらの分子標的医薬を使えなくなることが癌治療の上では重大な問題となります。

 

そこをどうすればいいのかといったことについても文献を紹介しました。

 

 

いずれも、専門医ではない市中の医者が文献などを基に考察した記事です。

 

エビデンスのある裏付けがあるわけではありませんが、でも、誰かが何かを考えるきっかけになればいいなと公開します。

 

 

詳細は以下の個別記事をご覧ください。

 

イレッサ、タルセバ、間質性肺炎記事一覧

イレッサで間質性肺炎が起こるメカニズム

イレッサ(ゲフィチニブ)は活性化型変異のEGF受容体の機能を抑える分子標的医薬です。したがって、そのようなEGF受容体の突然変異を持つ癌細胞が主体の肺腺癌患者さんには劇的に奏効することがあります。しかし、問題点は3%〜6%の患者さん(報告により異なる)で、間質性肺炎が発生して、使用を中止せざるを得な...

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ステロイドの同時投与で間質性肺炎発症を防ぐ

イレッサ(ゲフィチニブ)と同時にステロイドを投与して、致死的な副作用である間質性肺炎発生を防ぐ試みが行われています。イレッサ投与でなぜ間質性肺炎が発生するのか?そのひとつのメカニズムとして、IL-6産生について述べました。EGF受容体の機能を阻害されたがん細胞は必死でIL-6を産生してIL-6受容体...

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間質性肺炎が起こりやすい肺癌のタイプ

間質性肺炎とイレッサとの関係について示唆に富む報告をご紹介します。イレッサで引き起こされる間質性肺炎と、もともと、治療前の肺がんに合併している間質性肺炎との関連性がなさそうだという報告です。(正確にいうと関連性がなかったのをイレッサが引き寄せてしまう可能性はあるのですが。)このサイトでは何度も書いて...

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イレッサ誘導性間質性肺炎と免疫細胞

ここまでにいくつかの記事でイレッサ投与により間質性肺炎が起こるメカニズムについて考察してまいりました。1.EGF受容体の機能を抑えられたがん細胞が生き延びようとしてIL-6を出して線維芽細胞を刺激してしまうのが原因かもしれない。⇒ イレッサで間質性肺炎が起こるメカニズム2.もともと間質性肺疾患を起こ...

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タルセバとイレッサでの間質性肺炎発症率の違い

EGF受容体の機能阻害分子標的医薬として市場に出ているものにはイレッサ(ゲフィチニブ)とタルセバ(エルロチニブ)があります。日本では世界に先駆けてゲフィチニブが市場に出ました。残念なことに日本人では欧米人に比較すると間質性肺炎を起こす頻度が数倍高く、使用の際には慎重にその兆候をつかむべきでした。しか...

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イレッサが効かなくなった時の治療方法

「イレッサが順調に効いてほとんど見えなくなっていた肺の腫瘍が再び大きくなり始めた。」「イレッサで脳の転移巣も縮小し、毎日元気そうだった患者に歩行障害などの脳の問題が再び現れだした。」イレッサもタルセバも、問題は薬剤耐性、つまりこれらの薬の効かないがんが出現してくるということです。イレッサの場合、投与...

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イレッサやタルセバをもう一度使えるチャンス

症例報告を調べていると、ときどき、おや?と思わされる症例に出合います。その中で私が気になるのは、「イレッサが効かなくなった人にタルセバが効く」あるいはその逆で「タルセバが効かなくなった人にイレッサが効く」という症例です。遺伝子変異レベルでそれが確認されているのがEGF受容体におこった新たな変異の場所...

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