肺がん 脳転移 余命

肺がん 脳転移の余命について

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肺がん 脳転移の余命について

 

残念ながら、肺がんが脳に転移した場合、脳に転移した病巣が死因となって亡くなる確率は非常に高くなります。

 

特に遠隔転移しやすいSCLC(小細胞がん)の場合、肺がんであると診断がついた時に約60〜70%の患者さんでは胸腔の外に転移が見つかり、さらにその3分の1近くの患者さん(SCLC全体の20%)ではすでに脳転移があります。

 

そして、治療をしているにもかかわらず、診断がついて2年後には、生きていらっしゃる方々の約半数に脳転移が認められます。

 

 

脳転移を伴う小細胞がんの患者さんの平均余命の中央値は半年から1年の間であるという統計が報告されています(いずれも2013年のアメリカのNational Cancer Institute、国立がん研究所のホームページのデータに基づいた数値です)。

 

ただし、早期に発見された患者さんに関しては、化学療法で癌の消失が確認された後での頭部への予防的放射線照射radiation therapy to the head (known as prophylactic cranial irradiation, or PCI) が脳転移を抑えることが分かっていました(1990年代には確立していた治療方法です)。

 

さらに2001年の研究では既に進行した小細胞がんで、胸腔を超えた浸潤や転移があるものの脳には転移がなくて、かつ、化学療法が奏功した患者群を対象に全脳照射を試みたところ、照射を受けた群と受けなかった群では1年後の脳転移率が14%と40%という劇的な開きがあったのです。

 

早期に発見されればされるほど、長生きさせるための別の手が打てるというだけでなく、たとえステージ4と診断されてからでも、脳転移を防ぐ手だてがあるということになります。

 

 

脳全体の放射線を照射すると脳の機能も抑え込まれるので、ボーっとする、認知能力が落ちるなどの副作用も出てしまいますし、それがどの程度その患者さんに出るかはやってみないとわかりません。

 

ということでそれを受けるかどうかは患者さんの選択ということになります。

 

アメリカのように自己判断に慣れている国民性であれば判断もできるのでしょうけれども、日本人にとっては難しい判断ですよね。。。

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