肺がん ステージ4 陽子線

肺がん ステージ4 陽子線

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肺がん ステージ4 陽子線

 

肺がんステージ4で陽子線治療は有効なのか?  

 

 

結論から書いておきますと、肺がんステージ4で陽子線治療を行うことは基本的には、ありません。

 

ステージ4というのは肺以外の遠隔臓器に転移している状態を指します。この転移というのは癌が次第に大きくなって胚を突き破ってとなりの臓器に移ることではなくて、小さながん細胞が血流などに乗って流れてよその臓器に生着してそこで腫瘍を作る状態を指します。

 

つまり全身に小さな癌細胞が血流に乗って散らばっていて、その中の一部が大きくなってきたのが見つかった状態です。この状態での選択肢は抗がん剤による化学療法しかありません。(免疫療法はありえますがまだ確立した方法であるとは言えません。)

 

 

一方、陽子線治療は陽子線と呼ばれるかなり強力な放射線の一種を癌の部位だけに集中的に当てて癌を焼き殺す治療法です。

 

重粒子線治療も同様のもので、どちらも巨大な施設が必要です。

 

普通の高度医療設備を持つ病院の定点集中型放射線照射と理屈は同じなのですが、ともかく照射される放射線のエネルギーが強力なので効果がより高いと考えられています(周囲の健常な組織への副作用も大きくなりますけど)。

 

 

局所療法であり、基本的な対象は肺の中に腫瘍がおさまっているステージ1の症例です。

 

一般的にはステージ1の患者さんでは外科的に摘出するのですが、長年タバコを吸っていて肺気腫があるために手術する体力(肺機能)がないとかの手術非適応の方に行われる放射線療法です。

 

手術と同等かそれ以上という結果を出しているという報告があります。

 

 

これはあくまでも照射した部分だけに効果を発揮する局所療法です。

 

ステージ2または3の患者さんでは化学療法と併用で肺の中の大きな腫瘍を取り除いて化学療法の効率もあげようという目的で行われることはあります。 

 

でも、ステージ4の場合、全身に散らばっているであろう小さながん細胞を薬で抑えることが最優先です。

 

局所療法で肺の癌をたたいたところであちこちに転移している細胞群を叩かないことにはどうしようもないので、抗がん剤治療を最優先するのです。 

 

 

ただし、もしもステージ4で、ターゲットとなる癌が脳の重要な場所に転移しているので、それを何とかしたい、幸い今は順番待ちに空きがある、という状況であれば、なら理論的には治療対象となることがありうるのかもしれません。(私は陽子線治療施設の医師ではないので現実にどう対処されるのかはわかりませんが。)

 

もちろん施行したとしても、抗がん剤が奏功しなければ一時的な治療にしかならないことはご理解ください。

 

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